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生活クラブ浦和の「近現代史連続講座」 善方一夫先生の講座のレポートです。

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第一回普通選挙から三.一五事件(共産党弾圧)へ
第一回普通選挙と五・一五事件

田中内閣は経済が不況に陥り、第一回の普通選挙で野党に対して妨害したにもかかわらず与党が過半数を取れず敗北し非常に危機感を抱き共産主義、社会主義への弾圧始まる

☆田中内閣の内政

1.金融恐慌後、財政膨張政策
 ・陸軍経費の増大
 ・農村救済費の放出    → 租税によらず公債発行。
 ・植民地経営の積極化     インフレを伴う景気建て直し

 ・物価上昇から生じた貿易赤字で赤字に
 ・為替相場の下落→ 輸入品の値上がり→
     → 原料依存の紡績業鉄鋼業など不況に

 産業の合理化の名の下にリストラ・賃金減など国民の不満つのる

2.第一回普通選挙1928(昭和3)2.20
 ・未曾有の露骨な選挙干渉
 ・与党の政友会の買収・饗応はなかば公然
 ・野党の民政党や無産政党は安寧秩序の維持の名のもと大量逮捕

                しかし

 ・選挙では与党が過半数取れず敗北
 (政友会217 民政党216 無産諸派8)

                  ↓

3.最重点政策 『社会主義に対する警戒と弾圧』

 無産諸派の8名当選のうち労働農民等の山本宣治が
 最大193000票獲得

  何故山本が支持を集めたのか?
   一番に求められたのは「政治的自由」
   山本に対する期待とフラクション(小グループの支え)

  サラリーマンなど都市部で小市民層が今までに無く組織的広がりで
  無産政党支持を伸ばす

 これに対して長州出身で徹底的な尊皇派である田中義一は
 大きな危機感を抱き大規模な共産党弾圧へ


 ☆ 三.一五事件

共産党員全国的大検挙 1586人逮捕 488人起訴
(現実の共産党員全国に400名くらいしかいなかった)
治安維持法(1925.T14)が初めて使われた
労働農民党などに解散命令

・余波 学生が多かったので大学から五人の教授を追放
     学問の自由の侵害始まる

・6.29 治安維持法の改正案、緊急勅令で公布

・警察では凄惨な拷問があった
小林多喜二の書いた
一九二八年三月十五日 (白樺文学館 多喜二ライブラリー )以下抜粋

彼は裸にされると、いきなりものも言わないで、後ろから竹刀でたたきつけられた。
  ~略~
終いに、警官は滅茶苦茶に殴ったり、下に金の打ってある靴で蹴ったりした。それを一時間も続けざまに続けた。
彼の身体は芋俵のように好き勝手に転がされた。彼の顔は「お岩」になった。そして三時間ぶっ続けの拷問が終わって、渡は監房の中へ豚の臓物のように放り込まれた。彼は次の朝まで、そのまま、動けずにうなっていた。


・山本宣治が議会で函館警察署における冬の寒空で裸にして竹刀で殴ったりの仕打ちや他にも様々な拷問が行われたことを政府に問いただした時の答弁

 秋田清政府委員
  「ただいま山本代議士がご指摘になりましたような、
  明治・大正・昭和を通じましての聖代において、
  想像するだに旋律をおぼえるような事柄が、
  果たしてあるでございましょうか。
  政府としては、断じて認めることはできませぬ。
  存在せざる事実を前提として、所見を述べる必要はありませぬ。」


☆治安維持法さらなる改悪へ 

・1941(S16)3.10改正治安維持法公布
 宗教弾圧が法的に追認
 被告の弁護人の選任は司法大臣の指定した弁護人から選ぶ
 被告に控訴権ない上告が許されるだけの二審制
 予防拘禁法が追加され再犯の恐れだけで無期限に刑務所に拘禁
 
昭和の幕開けは発言の自由のない、
ものを知る自由がない時代であった。
その事実は戦後国民が主権者になるまで明らかにされなかった。


 ・・・・・明治大学文学部教授・立野正裕先生との出会い・・・・・

人はなぜ旅に出るのか (明治大学公開文化講座 26)人はなぜ旅に出るのか (明治大学公開文化講座 26)
(2007/04)
明治大学人文科学研究所

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この本には昨年の明治大学の公開文化講座の「人はなぜ旅に出るのか」
というテーマで数名の講師の方がお話した内容が収録されています。
その中の立野正裕先生の、「内面への旅―遍歴する精神―」というお話が
とても素晴らしかったと毎年明治大学の講座に出られている善方先生が
昨年の近現代史講座の中でお話してくださいました。
(参考 amazonのカスタマーレビュー
それを聞いていた生活クラブの「大人の学校」のメンバーのMさんが
立野教授にお願いして
大人の学校の講座「児童文学への招待」がシリーズで開催されました。

Mさんからお話を聞いた立野先生からこの本が善方先生に贈られたそうで
先生は思いがけないこととびっくりなさって大変喜んでいらっしゃいました。
実は先生のお話のあと質問の時間がありお二人の方が質問にたちましたが
二人目に善方先生が質問に立たれて、そっくり本に収録されています。
それは質問というより今までの生き方がまさに今日聞いたお話とシンクロして
深い感銘を受けましたと感謝の言葉でしたが
それを聞いていた方々も感動した様子が伝わってきます。
(クリックで大きくなります)
先生の質問

善方先生は本当に素晴らしい出会いがたくさんある方なのです。
人は魂の惹かれあう人には必ず巡り会えるのだと思いました。

  ・・・・・・・・・・・・・・・☆・・・・・・・・・・・・・・・


昭和 | 03:59:48 | Comments(0)
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